時計じかけの俺んち

時計じかけの俺んち

ブリリアントダイアモンド日記、復活らしいヨ。
プロフィール

みやはん

  • Author:みやはん
  • 自分に正直すぎる生き様を曝し続けるアラフォーメタボオタク日記

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
カウンター

リンク
ブログ内検索

Twitter

全記事(数)表示

全タイトルを表示

バロメーター

月別アーカイブ

RSSフィード
------ --
スポンサーサイト 

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

20140527 Tue
おでん たこ吉@堺 

おでん たこ吉@堺 

土曜の午後、難波で用事を済ませ、親との食事の待ち合わせの為に阪堺電車に乗り込んだ。
IMG03215.jpg

宿院駅で下車して歩く事数分。住宅街の中にその店はあった。
IMG03216.jpg

たこ吉(たこよし)。昭和48年にここ堺で店を開いて約40年の老舗のおでん屋。
何かのついでで訪れるような場所じゃなく、ここの客はこの店だけを目当てにここに来る。それくらい目立たない立地。

IMG03217.jpg
杉玉とのれんの向こう、カウンターのみ15席の小さな店。
予約のみ、一日最大15組の客を取ってその日の営業はおしまい。予約が8人以下だと利益が出ない為、その日は閉めるとか。

IMG03218.jpg
専門店にしては小ぶりのおでん鍋。
具材毎に鍋を分けて仕込んでいる様子。これは期待が持てる。
禁煙なのもありがたい。
見たところ、70歳前後のご夫婦で切り盛りされておられる模様。店主の客あしらいが明るく気づかいに溢れていて、何とも心地よい。
冷たいおしぼりにほんのり香りが付けてあるけど、決して料理の邪魔をしない程度で爽やか。

まずは飲み物を、という事で、ビールというよりは日本酒を。
店主が勧めてくれたのは獺祭。冷やでいただく。

料理は基本お任せのコースのみ。
おでんに入る前に幾つか用意された皿に手をつける。
IMG03219.jpg
ヒラマサと貝の造りをポン酢ともみじおろしで。
ネギとイカのぬた。
どちらも抜群。いきなり酒が進んで仕方ない。お造りの下に軽く茹でた短冊切りの大根が隠れてて、それですら美味しい。

「ウチの料理は30品目くらいあるから、無理して全部食べんでええよ。量多かったら残してや。でも頑張って30品目食べてな。」
いきなり怖い忠告が来た。初めての店だからコースの量も分からないし、これは助かる…

IMG03222.jpg
椀物。軽く茹でるか炙るかした蓮根、パプリカ、ブロッコリーの上に、おでんの出汁で煮たアスパラとつみれを入れ、カブをすりおろしたスープを注いである。
茹でた野菜の歯応え、出汁がしっかりしゅんだつみれが抜群。そして驚いたのが、椀の底のほうに粉チーズが入ってる事。いきなり和食を飛び出す味付けに面食らう。これは凄い。美味しい…!

IMG03223.jpg
焼き茄子、生湯葉、お麩。
茄子は他のおでんの具とは別の鍋で仕込んでいて、より繊細な出汁の味。おろしショウガが抜群に合う。
「ナスは油とよく合うんやけど、あえて油を使ってへんねん」
…正解だと思う。この繊細な味の出汁だと油を使うと負けてしまいそう。

IMG03224.jpg
湯葉の中に銀杏が。
これは嬉しいw
湯葉と麩は鶏ガラベースに昆布、カツオやイリコでとった出汁で煮てある。優しい歯触りと食感、噛むとじわっと出てくる出汁のうまみたるや、ああ…。
これは忠告を忘れて出汁まで飲み干してしまうのも止む無し。

IMG03225.jpg
初めてみるおでん種の登場。
これ、ポテ玉と呼ばれるこの店の名物メニューらしい。

IMG03227.jpg
割ってみると、中までみっしり詰まってる。
とにかくこれがとんでもない美味さ!!
ジャガイモ、玉葱、人参、キクラゲをバターで炒め、卵で固めてあるとのこと。
こんな玉子料理は初めて食べた。…いま思い出しながら書いてても口の中によだれがあふれるほどの美味さ。

IMG03228.jpg
大阪おでんには欠かせないメニュー、くじらのコロ。
さっくりした寒天をもう少しモチッとしたような独特の歯応え。他のおでんとは全然違う、甘さの強い出汁で煮てある(くじらの脂の甘み?)。
青菜との相性もピッタリ。これもツユまで完食。こんなもん残せったって無理。すげえ。

IMG03230.jpg
淡竹(はちく)。普通の竹の子と違って掘り出してすぐならあく抜きせずに生で食べられるものを、この店自慢の出汁で煮て出してくれるとは贅沢です。
これにも優しい甘みがついてて、他の出汁とは違う味が。

IMG03231.jpg
うまいうまいと言いつつ食べてると、おかわりを出してくれた。
「美味しいって言ってくれたからおまけ。普段は出さへんけど、豚といっしょに炊いてんねん。ちょっと甘いやろ。」
うーむ、凄い…。この豚だけでもおでん種としては充分な一品ですよ。

IMG03232.jpg
糸こんにゃく、タコとオクラ串。
串のほうは、出す前に軽くおでんの出汁に数秒くぐらせて、ほんのり暖かくして出してくれる。
タコもオクラも煮過ぎると固くなったりえぐ味が出るんで、これはベストの出し方。タコ柔らかくてさっくり噛み切れる!
いやもう本当に感心しますわ…。

ちょっとペースが早いので、他のお客さんの様子を見つつゆっくりお酒を。
今日は食事を楽しみたいのでお酒はお銚子1本だけ。
店主が他の客との会話の中で色んなお酒を出してくれてるんですが、獺祭や十四代は今ではブランドとしてどこでも置いてあるけど、田酒や玉川のアイスブレイカーを出してきたり、古くからの常連さん用に越乃寒梅を御燗で用意したりと、チョイスが抜群。
焼酎の水割りを作る仕草も、ステアの際のバースプーンのまわし方がバーテンダーのそれと同じでびっくり。
なんでも、昔はバーで働いていた事もあったそうで、本職なら納得です。かっこいいですわ。

IMG03233.jpg
「そろそろこんにゃくもええ具合やろ」
分厚いこんにゃく、おでんの主役とも言えるたまご。出汁と白味噌で伸ばしたカラシをたっぷりつけて。
こんなにぶりっぶりのこんにゃく食べた事ないです。出汁がしっかり中まで沁みてる。
皿に何気なく敷かれたシソの葉が、こんにゃくの熱でほのかに熱せられて清々しい香りを放ってる。ちょっとした事なんだけど、これだけで全体の味がグンと上がります。
カラシつけすぎて涙を流しながら食べるたまごの味たるや、ああ…。これも出汁まで完食。

IMG03234.jpg
大本命、大根の登場。豚バラや油揚げと一緒に炊いてあって、油の甘みと出汁の旨味の爆弾みたいになってる。
なんだコレは!?
これはダメです。美味し過ぎる。
とんでもないモンを食ってる…。
堺のやまつ辻田の極上七味を少し振って食べると、ピリッとした辛みと山椒、青海苔の風味がふわっと香ってそりゃあもう…。

IMG03235.jpg
「今、豆腐の水分がダシと全部入れ替わっていっちばん美味しい時やで。」
豆腐と厚揚げ。どちらも同じ豆腐屋のものだとか。
豆腐はもめん、厚揚げは絹ごし。上からおぼろ昆布をちょっと乗せて。
…おでん種の豆腐でこんなに感動する日が来るとは!
ぷるっぷるなのに箸で掴める絶妙な固さ。豆腐の大豆の甘み、出汁とのバランス、ちょっとこれ凄いです…。
自分の乏しい語彙では表現できない食感。

IMG03236.jpg
「これがラストの皿ですー。これ食べたらノルマ達成やで。」
と、おでんのじゃがいもをしゃもじで荒く潰し始める店主。

IMG03237.jpg
熱々のじゃがいもの上に賽の目に切られたバターが。
こんなもん…こんなもん絶対美味いに決まってるやん!!

IMG03238.jpg
ねっとり、さっくり甘いじゃがいも。
熱で溶けて絡むバター。
これは反則です。美味すぎる…!!
胃袋のキャパシティはとっくにオーバーしていて、こんなに美味しいのに全部食べ切れないのが本当に悔しい…
序盤、我慢できずに汁までごくごく飲んでたのがここで効いてくるとは…。忠告されてたのに!!

ちなみにこのコースで6300円(税別)。
店主が朝3時から手間暇かけて仕込むおでんは、一皿毎に全て違った味、食感。
いや本当にとんでもない店でした。おでんって、ここまで美味しくなるんだ…。
おでんは好きで何件か通ってる店もあるし、そこにはそこの良さもあるけど、ちょっとココは別格ですわ。
「おでん」というカテゴリーではなく、「たこ吉のおでん」という別の食べ物。ここは大阪のみならず、県外からの観光客でもここを目指して来る価値のある味です。
聞けば芸能人や料理人なんかも足繁く通う店なのだそうで。王貞治や吉兆の初代ご主人湯木貞一、果てはユーミンや五木ひろし、他にも各界の著名人も愛した店だとか。
間違いなく大阪を代表する店のひとつでしょう。

この店、ガキの頃に親父に連れられて家族でよく食べに来てたとの事ですが、そんな記憶はまるで無く…。
何とも贅沢な話だけど、そうやって子供ながらにええモン食わせて貰って味の経験値を積ませて貰った結果、今の自分の味覚がある。
これは本当にありがたい事です。

いやはや、いい店を教えて貰った。思い出させて貰った、が正解かw
なかなか予約も取れない店だけど、苦労してでも食べに行く価値のある、というか死ぬまでに必ず行って食べておきたい味です。
俺、今まで人生で最後の食事に何を食べたい?という質問に「インデアンカレー」と答えてたけど、宗旨替えしそうw
今度から「たこ吉のおでん」って答えるかも。それくらいの衝撃でした…
おでんの味もさる事ながら、店主の人柄が素晴らしい。
誰かを連れてきたくなるお店です。

美味しいおでんと楽しい時間をありがとうございました。
絶対また来ます。できるだけ長く営業を続けて欲しいです。
どうもご馳走様でした!!

たこ吉



スポンサーサイト

Comment

from アヤ
お久しぶりです。おでーーん!
文章を読んでいるだけなのにおでんの繊細な出汁の旨味が口の中に広がるようです。ポテ玉ぁ〜(私も初めて見ました)白味噌からし塗ったこんにゃく〜ああ美味しそう、全部美味しそう、しぬわ…とスクロールしていって最後のじゃがバターでノックアウトされました。ちょっといいお店でいいお出汁を摂取すると、普段の不摂生もリセットされたような気分になりますよね。

お仕事も変わらず忙しそうですが無理なさらず体調にお気をつけて。いつも楽しく読んでます。それではまた!

from みやはん(管理人)
アヤ様、再訪ありがとうございます。
たこ吉はちょっと近年に無いレベルで感動したお店でした。超絶オススメなんで、試してみて下さい!
あれだけの量と味で考えると値段も決して高くない、むしろ満足度考えたら安いくらい。

最近更新遅れっぱなしで焦りもあるんだけど、それ上回るペースで遊びに行っててネタだけが溜まって消化できてない。
最低でも週1ペースで更新しないと…
ガンバリマス。また覗きに来て下さいね。

ファンになりました

from matsu
こちらで予習して昨晩行ってきました。

料理もさることながら、大将夫妻の人柄も良く、

私も久々に感動したお店です。最後は大将と握手して帰ってきましたよ。

ほんと末永く続けてほしいですね。

Post Comment

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

TrackBack

http://miyahan.blog14.fc2.com/tb.php/751-91ca0939

広告:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。